2024年にMerrell(メレル)から販売されている、MTL LONG SKY 2 MATRYXを履き込んだので良かった所、気になっている点をまとめていく。
スペック
MTL LONG SKY 2 MATRYX
価格は、こちらも23,100円 (税込)
メンズ 約240g (27.0cm/片足)、レディース 約200g (24.0cm/片足)
ヒール23.5mm – フォアフット19.5mm[ドロップ4mm]
ラグの深さは5mm
ソールにはVibramが使われています。
30km前後の練習ならこれ一択
今回から、アッパー素材がMATRYX(マトリックス)になったこともあり耐久性は抜群である。また、ラグがなかなか減らない上にシューズ自体が軽い。
靴紐は伸縮性のないタイプではあるが上の穴まで使用した上で2重に結べるほど長めにできている。5mmあるラグはどんな路面状況でも滑る気がしない。
ハセツネCUP 70kmや、今年のTJAR(トランスジャパンアルプスレース)415kmでもこのシューズで完走できるようなので、走力に自信のある人はロングにも挑戦できるポテンシャルを秘めたシューズだ。ただ、表彰台に登れるくらいでないと厳しいのでオススメはしない。また、厚底ではないので、初めたての脚が出来ていないランナーには厳しいかも。
とはいえ、短い距離から長い距離までカバーすることが出来るシューズはそれほど多くない。軽さと適度な厚みに加えて耐久性、さまざまな路面に対応できるラグは普段の練習から重宝されることが多い。
近年、本場のヨーロッパではレースの高速化によってラグが低くなってきている傾向にあるが、それは本場のヨーロッパで良くても日本のトレイルには向いていない。例としてフランスのトレイルは、まるで稜線かのように歩きやすい(走りやすい)場所が多いが日本では湿っていて木の根や滑りやすい箇所が多いので、どうしても滑りやすい。そのため最近はラグが深いシューズは限られてきている。
一つ気になる点があるとすれば、履き口のデザインの問題で小石や枝が入りやすい。とくに富士山の須走では大量の砂が入りとても休まず走り切るのは不可能なほど。
まとめ
上でも述べたようにポテンシャルを秘めたシューズです。そのため次のシューズでは履き口の構造を見直していってほしい!今後もメレルの活躍に注目していきたいところ。
とはいえ完成度の高いシューズです。負荷の高い練習から上位を狙っていきたい選手、ぜひおすすめしたい一足です。
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