MTL LONG SKY 2 MATRYX 長期レビュー!

シューズとギア

2024年にMerrell(メレル)から販売されている、MTL LONG SKY 2 MATRYXを履き込んだので良かった所、気になっている点をまとめていく。

2024年に出たメレルのシューズをざっくり紹介しています!

スペック

MTL LONG SKY 2 MATRYX
価格は、こちらも23,100円 (税込)
メンズ 約240g (27.0cm/片足)、レディース 約200g (24.0cm/片足)
ヒール23.5mm – フォアフット19.5mm[ドロップ4mm]
ラグの深さは5mm
ソールにはVibramが使われています。

30km前後の練習ならこれ一択

今回から、アッパー素材がMATRYX(マトリックス)になったこともあり耐久性は抜群である。また、ラグがなかなか減らない上にシューズ自体が軽い。
靴紐は伸縮性のないタイプではあるが上の穴まで使用した上で2重に結べるほど長めにできている。5mmあるラグはどんな路面状況でも滑る気がしない。

ハセツネCUP 70kmや、今年のTJAR(トランスジャパンアルプスレース)415kmでもこのシューズで完走できるようなので、走力に自信のある人はロングにも挑戦できるポテンシャルを秘めたシューズだ。ただ、表彰台に登れるくらいでないと厳しいのでオススメはしない。また、厚底ではないので、初めたての脚が出来ていないランナーには厳しいかも。

Merrell Japan_Outdoor on Instagram: "* 8/11-18 日本海(富山湾)から北・中央・南アルプスを超えて太平洋(駿河湾)まで、8日間以内に約415Kmもの距離を自身の足のみでに踏破する日本縦断レース「Trans Japan Alps Race 【TJAR】」。 ⁡ このレースにおいてMERRELLシューズを使用し、7日間と8時間37分(14位)でゴールされた佐藤 崇樹(Soki Sato) 選手が9月上旬にご来社してくださり、TJARのレースや使用したシューズについてお話いただきました! ⁡ 佐藤選手が選んだシューズは『MTL Long Sky 2 Matryx®︎』……あれ? このシューズはヒール高23.5mmのいわゆる"薄底"シューズ。走力や筋力があれば長くても70kmくらいまでが主戦場のシューズと私たちメレルも位置付けておりましたが、佐藤選手は岩稜帯が続くアルプスを越え約415kmを"1足"のみで踏破されたのだから本当に驚きです。 聞くところ、前回2022年大会で完走した際に感じた課題点、また様々なシューズを試してきた中で、何より自分の足に一番しっくりきたようです。そして、特に重視した機能が「足底感(足裏感覚)」と「グリップ力」。長い距離で様々な天候や状況変化に対応する為には『リスク回避』が最重要。その全てがこのシューズには詰め込まれており、安心して踏破できたのだそう。さらにアッパーはMatryx®︎素材を採用しており、耐久性と軽量性、そして通気性と水抜け感がずば抜けている。415km走り切ったシューズのアッパーには破れなし。そしてアウトソールのVibram Megagripもしっかりラグを残して最後までグリップ力を発揮してくれました。流石にミッドソールは新品に比べ潰れは出たものの、しっかり脚を守りきってくれました。 ⁡ 『長い距離=厚底シューズが常識』と言われるようになった現代のトレイルランにおいて、各々の選手で「何を大切にし、どの機能を重視したいのか」を考え直させてくれる素晴らしいチャレンジだったと思います。 ⁡ 佐藤 崇樹 選手、ロングジャーニーお疲れ様でした!ご来社ありがとうございました! ⁡ —— ◾️Trans Japan Alps Race 2024【TJAR】 日程: 2024年8月11日(日祝)〜18日(日) 総距離: 約415Km 累積標高差: 約27,000m 制限時間: 192時間(8日間) 出走人数: 29名 ⁡ 【コース概要】 日本海/富山県魚津市・早月川河口(8/11 0:00スタート)-馬場島 北アルプス(剱岳-薬師岳-槍ヶ岳山荘-上高地) 上高地-薮原駅-旧木曽駒高原スキー場 中央アルプス (木曽駒ケ岳-空木岳) 駒ヶ根高原-市野瀬 南アルプス(仙丈ヶ岳-塩見岳-赤石岳-聖岳) 井川ダム-富士見峠-静岡駅 太平洋/静岡県静岡市・大浜海岸(ゴール) —— Trans Japan Alps Raceでは、山岳、気象、装備、危機管理、体調管理など様々な面において、非常に高いレベルの知識と経験を求められる。エイドサポート無しで、事故やトラブルが起きても全て自己対応が基本。トレイルランニングというより"登山"そのもので、厳しい参加条件をクリアした戦士だけが参加できる3つのアルプスを繋いだ日本縦断レース。 ⁡ #MERRELL #メレル #LetsGetOutside #もっと自然を楽しもう #メレルが連れていく風景 #SameIsBoring #GetFKT #MTL #MerrellTestLab #メレルテストラボ #MTLLongSky2Matryx #tjar #TransJapanAlpsRace #トレイルランニング #トレラン #trailrunning #登山 #日本縦断"
173 likes, 0 comments - merrelljapan_outdoor on October 6, 2024: "*8/11-18 日本海(富山湾)から北・中央・南アルプスを超えて太平洋(駿河湾)まで、8日間以内に約415...

とはいえ、短い距離から長い距離までカバーすることが出来るシューズはそれほど多くない。軽さと適度な厚みに加えて耐久性、さまざまな路面に対応できるラグは普段の練習から重宝されることが多い。

近年、本場のヨーロッパではレースの高速化によってラグが低くなってきている傾向にあるが、それは本場のヨーロッパで良くても日本のトレイルには向いていない。例としてフランスのトレイルは、まるで稜線かのように歩きやすい(走りやすい)場所が多いが日本では湿っていて木の根や滑りやすい箇所が多いので、どうしても滑りやすい。そのため最近はラグが深いシューズは限られてきている。

一つ気になる点があるとすれば、履き口のデザインの問題で小石や枝が入りやすい。とくに富士山の須走では大量の砂が入りとても休まず走り切るのは不可能なほど。

まとめ

上でも述べたようにポテンシャルを秘めたシューズです。そのため次のシューズでは履き口の構造を見直していってほしい!今後もメレルの活躍に注目していきたいところ。
とはいえ完成度の高いシューズです。負荷の高い練習から上位を狙っていきたい選手、ぜひおすすめしたい一足です。

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